およそ6年前にAndroidカーナビを導入してからというものUSBスティック型モバイルSIMフリールータも車内に導入して快適なドライブインターネットライフを楽しんできました。
例えばカーナビで伯山チャンネルを見たりiPhoneとつなげてCarPlayを楽しんだりなど。
しかしそれでもまだ不満がくすぶっておりました。それはどんな不満かというとエンジンを切って数十分経過すると再びエンジンをかけたときにモバイルSIMフリールータがすぐに機能せずしばらくWi-Fiが使えず、それに伴って当然ながらAndroidカーナビの通信機能が機能しないという点です。
なんとかならないかと思案した結果、どこかにドライブにでも行った日は自動車から常時電源を取り一日中モバイルSIMフリールータを稼働させっぱなしで良いんじゃないかということです。ではそれをどう実現するか。
それが今回のテーマです。
車内でモバイルルータを常時電源ONにして使う
発端
中華Androidカーナビを導入し、モバイルSIMフリールータを導入しドライブでの遠出が本当に楽しくなりました。
しかしちょっと(数分程度)のエンジン停止ならモバイルSIMフリールータがすぐ機能して比較的すぐインターネットに再接続できる(このへんのメカニズム不明)のですがどこか観光地で数十分あるいは1時間以上時間をおくと再びエンジンを起動したときにモバイルSIMフリールータが起動してインターネットに再接続するまで結構な時間がかかります。
自動車というのは12Vのそこそこ大きいバッテリーを積んでいますから5VのUSB用電圧に変換して使えるようにしておけばモバイルSIMフリールータの電源ぐらいチョロっと賄えるんではないでしょうかと考えました。
現状の車内システム構成
カーナビ | PUMPKIN製Androidカーナビ |
Wi-Fi環境 | PIXELAのSIMフリールータ |
CarPlay | CarPlay&Android Auto対応ドングルアダプター |
サブウーファー | パイオニア製(ここでは無関係) |
システム構成といってもそんな複雑なものではなく上記の機器がつながっているだけなんですけどね。
ドングルアダプターでつなげればiPhoneやらAndroidスマホやらにはSIMが入っていてすぐ通信できますからカーナビがインターネットにつながっていなくともすぐ使えるといえば使えるんです。でも毎回必ずスマホをつなげるとは限りません。
CarPlay&Android Auto対応ドングルアダプターを買った頃は面白くて毎回乗車するたびにつなげてましたが落ち着いてきたらつけたくなったときだけつけます。
現状システムの問題点
そしてWi-Fi環境のベースであるPIXEALのSIMフリールータだけがそうなのか知りませんが、USBに電源がONになってもすぐに通信できるわけではなく初期化等々行っていて実際にインターネットに接続できるようになるまでにおそらく1分近くかかります。
Androidカーナビも最初の起動までに1分近くかかりますが、Androidカーナビが起動しきって動作が安定したあとになってもまだWi-Fiが使えるようになっていないというのが現状です。
理想のシステム
理想は常にこのSIMフリールータが稼働していて自動車のエンジン始動&カーナビ始動と同時にすぐ通信が行えるようになることです。
制作
用意する材料
- シガーソケットSUB変換器
- ヒューズ&ヒューズソケット
- 細めのケーブル少々
- ギボシ&スリーブ
- 車種別オプションカプラー(無くても可)
用意したほうが良い工具・道具
- 電工ペンチ(ギボシのかしめ)
- テスター(極性確認)
- ハンダゴテとハンダ(ケーブル同士の結束(無くても可))
- グルーガン(絶縁)
つなげ方
自動車→オプションカプラー→常時電源→細めのケーブル→ヒューズ→DCDCコンバータ→SIMフリールータという順番になります。
オプションカプラー
車種別オプションカプラーがあればヒューズボックスの所定の場所に挿せばすぐ常時電源を取り出すことができます。
ちなみに今回ぼくが取り付けたのはホンダステップワゴンRGで利用しているオプションカプラーは▼こんなものです。
Amazonで車種名とオプションカプラーとで検索すれば大抵でてきます。
そしてそのオプションカプラーを取り付ける場所についてはググれば画像やら説明やらがたくさんでてきます。
ステップワゴンRG オプションカプラー 場所 – Google 検索
オプションカプラーはあると便利ですが、無くても済ませられます。常時電源をヒューズボックスのどこからか探してそこから電線を継ぎ足して電源を取れば良いわけです。ただ面倒くさいのでオプションカプラーを使ってしまうのが世話いらずです。
細めのケーブルとギボシ
それと電線の接続にはギボシ
電工ペンチもね。
ヒューズ
ヒューズは無くても機能しますが安全のために是非噛ませましょう。
ヒューズボックスにギボシを付けたものに5Aぐらいのガラス管ヒューズを入れて使います。
最初にヒューズボックスを買えば1本はヒューズがついてくると思いますが20Aだとちょっとキャパが大きすぎるようなら5Aぐらいのヒューズを別途買ったほうが良いでしょう。
ここらへんは通販だと割高なのでホームセンターかカーショップへ買いに行くのがおすすめです。
DCDCコンバータ(シガーソケットアダプターで代用)
以前買ったことがあるドライブレコーダーなどに付属していたシガーソケットアダプターを使いました。
持っていなければDCDCコンバータを買ったほうがスマートにできます。ドライブレコーダーを2個買ったりすると2個こういうシガーソケットアダプターが手に入りますが、自動車って大抵シガーソケットは1箇所にしかありません。
そうするとアダプターを持て余すんです。
▼DCDCコンバータはこんな形です。
手元にあったシガーソケットアダプターはこれです。
DCDCコンバータを買ったならさきほどのギボシを電工ペンチで取り付けて接続が可能です。
シガーソケットアダプターを持っているなら工作が必要です。それがこれです。
シガーソケットアダプターの側面の極性はマイナスで先端の極性がプラスです。これさえ間違えず、プラス配線がすっぽ抜けないように気をつけて工作すれば可能です。自己責任でやってください。
実現
▼シガーソケットアダプターの側面端子側には黒いリード線を、先端の端子部には赤いリード線をそれぞれ接続してグルーガン(ホットボンド)で固定する。
▼もちろん安全のためにヒューズを挟む。ヒューズはプラス・マイナスどちらの極につけてもいいと思うんだけどプラス側に割り込ませました。
▼間にON/OFFスイッチも割り込ませてみました。これがないと常にSIMフリールータが動いている状態になるんだけど実際にはドライブの途中でエンジンを切ったときに効力発動させたいというのがそもそもの動機なので自宅に戻ったらOFFにしようかと思ってます。
だから自宅から出発するときにだけは最初のネット接続までには少々時間がかかるのは我慢です。そうでないとバッテリーが上がる恐れもありますから。
感想
いやいや便利ですよ!ってまだ実際にこの文章書いているときには結線したのと動作確認しただけなんだけど。便利に決まってますって。
ただね・・・数十分とかエンジン切っていてもSIMフリールータは常時電源ONにできているんだけど、カーナビ側はそれだけ時間があくと起動まで少々時間がかかるのでこれは仕方ないね。
カーナビ側も常時ONにしていると本当にバッテリーが上がる恐れがあるから。そこはスマホと違ってスリープだけってできないところがちょっと残念。
【追記】最後のカーナビ側の起動に時間がかかるってところだけど設定で常にスリープ状態にできるようになりました。
設定→car→と行くと電源オフまでの時間設定ができますので、自動スリープというのを選択しておくとずっと電源オフにならずスリープでいてくれるようです。