N-BOXの電装いじりが楽しくてまだ止まらない。
今回は後部座席用にUSBの口を増設してみた。増設といっても画像のようにUSBアウトレット専用ボックスを製作したのだ。
スイッチオンで稼働しスイッチオフで切断はもちろんだが、リレーを仕込んであるしエンジンOFF時どころかACCオフ時でも使えるというスグレモノだ。ただしバッテリーあがりには注意が必要である。
構成やら作り方やらをざっくり説明していきたい。
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後部座席にUSB電源取り出し口6個増設
まず仕上がり状態をざっとご覧いただこう。
冒頭画像は待機状態というか停止状態で通電はしていない。そして▼下の写真はスイッチをオンして使える状態にしたものだ。
車のスイッチパネルにオプションで嵌められる形の2個口USBソケットが3個並んでいる。そのうち1つは電圧も表示できるタイプにした。
駐車中(ACCもオフ)にも使えるようにしているので、だらだらと使い続けているとバッテリー上がりの懸念があり、念の為電圧確認もできるようにしておいたのだ。気休め程度ではあるが。
回路
回路について説明しておくと下記のようになる。自分は半導体については素人だから使う記号で間違っているものがあるかもしれないが真意が伝わればいいのでツッコミはご容赦願いたい。
実際には半導体というレベルの半導体部品は使っていないのでこれが理解できないなら手を出さないほうが良いと思う。
部品構成
中身をまずは部品名で説明すると以下のように構成されている。
今回の出費はざっと1200円ぐらいだったが、それはスイッチとリレーとヒューズとケーブルがすでに手持ちであって、USB装置とケースを買っただけだから。
全部ないところから部品をそろえたらおそらく3000円近くいくかも。
- スイッチボックスタイプのUSBアウトレット2個口x3個
▼電圧計つきの方(画像はAliExpressへリンクしている)
▼電圧計なしの方
上記のものはAliExpressで1個あたり送料込み300円ちょっとで買えるが中国のECサイトにアカウントなんて作りたくないって人は、Amazonでも同じようなものを売っているからそちらで買うのが無難だ。ただし価格が10倍近くに跳ね上がるのは安心代として。
MICTUNING 電源ソケット USBポート2 USB接続通信パネル スマホ充電器 USB電源 デジタル 電圧 スイッチホール トヨタ車系 2年保証期
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自分はFujix製を手持ちで保管していたのでそれを使ったがAmazonで載ってなかったのでエーモンのリレーを載せておく。機能はまったく同じはず。またUSB装置を1個しかつけないというようならリレーは噛まさなくてもいいかも。
エーモン リレー 4極 DC12V・240W(20A) 3235
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トグルスイッチは手持ちであったエーモン製を使ったがこんな感じのもの。
エーモン トグルスイッチ ON-OFF DC12V・8A 3203
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▼ヒューズも手持ちを使った。容量はUSB口数x2.4A +αというかんじで余裕を見ておいたほうがいいだろう。
エーモン ミニ管ヒューズホルダー DC12V・30W/DC24V・60W 2.5A(MAX) 2845
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自動車電装をいじるなら決して切らしてはいけない部品。
▼必ずしもこれでなくとも良い。ちなみにUSB装置は平型端子になっているが相手のメス型も付属してきたから考えなくとも大丈夫。
エーモン(amon) ターミナルセット E1
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100均で好きな大きさのものを見つけよう。 - 電線
個々のUSB装置の電線の太さについてはあまり気にしなくても大丈夫だが、それぞれまとめてオプションカプラーまでつなげる電線の太さについては計算する必要がある。
USB装置の許容電流=4.2A+3.1A+3.1A=10.4A、それとリレーの消費電力わずか加算する。
よって11.6Aまで流せる1.25sqのケーブルを使う。 - グルーガン
無くてもできるが穴とUSB装置のフィット感がどうしても緩いときに隙間を埋めるのに使う。100均でも売られているときがある。100円ではないが。
高儀 EARTH MAN 交流AC100V グルーガン GG-100
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という感じで部品を使い完成させた。
一番たいへんな作業について
電装関係の端子接続が難しそうに見えるがそうでもなく簡単だ。一番面倒で大変な作業についてお伝えしておく。
それはなにかというとプラスチックケースにUSB装置を嵌めるための四角い穴を空ける作業だ。
ホットカッターを自作して切ろうかと最初考えたが、あまりきれいにできたことが無いし臭いので時間はかかるが、カッターで少しずつ溝を掘って切り込んでいく方式でやった。
表と裏とからカッターで小さめのサイズで切り込みを入れていき、やがてくり抜く。そしてさらに枠がちょうどよくなるようにカッターでそろりそろりと削っていく。これが一番たいへんな作業だ。
これさえ克服すればほかはかんたんな作業だ。
USB装置を嵌めたら隙間をホットボンド(グルーガン)で埋める。
後部座席足元にはスタンバイ状態のモバイルバッテリー保管庫
もうひとつUSBにちなんで同日行った作業についても残しておきたい。
以前、動画で公開したアクセサリーソケットのソケット部分にケーブルを接続してギボシ接続できるようにしてあった。それを助手席下に常備してこれに手持ちのモバイルバッテリーをすべてぶち込んだ。イグニッション連動のリレー方式にしてあるのでACCオンのときには動かず、あくまでクルマが走行しているときだけ動くようにして普段の自動車バッテリー消耗の原因にならないように気をつけている。
っていうかモバイルバッテリーこんなに積んでるんだったらエンジンOFFのときでも使えるUSBボックス要らなくね?あるいは自動車オフのときでも使えるようなUSBボックス作ったんならモバイルバッテリーこんなにクルマの中に要らなくね?ってあとから思った。
いやいや、作りたかったんだ。主たる目的は電源確保云々というよりUSBの取れる電源を1つでも多く作ることだったので。
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21箇所のUSB取り出し口の内訳
まず今回紹介したUSBボックスで6箇所。
つぎに紹介したアクセサリーソケットタイプのUSBアウトレットに目一杯USBソケットもつけて9箇所。
さらに運転席ETC下に2箇所。
さらに運転席ハンドルしたボックスに1本。
助手席前エアコンパネル下に3箇所。(純正2+自分で追加1)
合計21箇所になった。
クルマから取れるだけで21箇所だが満タンのモバイルバッテリーからもさらに電源は取れるわけでそこまで計算するのは面倒だからやらない。
ということで21箇所より多くUSB電源を取れるように改造している猛者がいたら名乗り出てほしい。ぜひ参考にさせていただき切磋琢磨したい。